帝国データバンクによると、めん類製造メーカーの「はがくれ」(本社・佐賀県多久市)が31日、佐賀地裁に民事再生法の適用を申請した。7月中旬に、製造したスパゲティ(200グラム入り)に、消費者から「カビが生えている」と苦情があり約10万食以上を自主回収した。この損害が7000万円以上にのぼり、経営に行き詰まった。帝国データによると、異物混入などによる一連の食品回収で倒産したのは初めて。
指摘された「カビ」は、スパゲティのほぐれを良くするために製品に入れていたナタネ油が酸化し、カビ臭くなっていたもの。製造工程で、劣化したナタネ油が混入したと見られている。
同社は1941年創業で、うどん・スパゲティを販売していた。しかし、ブランド力が劣るため単価が抑制され、99年9月期の売上高は、ピーク時の92年9月期に比べ6割弱の約7億3700万円に落ち込んでおり、自主回収が追い打ちをかけた。
【会川 晴之】
[毎日新聞8月31日]