日本マクドナルド(本社・東京、藤田田社長)の「奈良からもも店」(奈良市杏(からもも)町)で先月、小学4年の女児(10)が買ったグレープジュースに、生きたショウジョウバエが混入、ジュースを飲んだ女児がおう吐などの症状を訴え、病院で手当てを受けていたことが26日、分かった。マクドナルド側は混入の事実を認め、両親に謝罪した。
関係者によると、7月9日午前9時ごろ、女児と祖母(61)、叔父(31)の3人で同店のドライブスルーを利用。ハンバーガーやチキンナゲット、グレープジュースなどを購入。祖母宅で女児が紙コップのジュースをストローで飲み干し、フタを取ると、ショウジョウバエが入っていた。
同10時半ごろ、祖母の通報を受けた店長補佐(27)が祖母宅を訪問。紙コップ内で2匹、氷の表面
に1匹の計3匹が動いているのを見つけた。女児は数時間後におう吐や下痢の症状を訴え、病院で手当てを受けた。
店側は謝罪し、ジュース代を弁償したうえで紙コップを回収。保健所に通
報しないまま、1カ月後、保管していた同店の冷蔵庫から紙コップを廃棄した。
女児の母親(35)は「もっとたくさんのハエがいた。謝罪を受けた日以降、保健所で紙コップを調べてほしいと何度も頼んだのに、店側は一方的に反故(ほご)にした」と怒っている。一方、店長(30)は「母親側から受けた保健所での調査の依頼は、紙コップを捨てた後に聞いた」と話している。
マクドナルド広報部は「調理の段階で入った可能性は捨てきれないうえ、不信を招く行動があった。今後、異物が混入した場合は速やかに保健所に届けたい」としている。 【河出伸】
[毎日新聞8月27日]