「ゴキブリ5:退治の進め方」


■ゴキブリの住みにくい環境づくり

ゴキブリに限らず、あらゆる衛生害虫退治の基本は、害虫の住みにくい環境を創り出すことにあります。

つまり、ゴキブリの餌となるようなものを始末し、隠れ家となる場所を無くすことが、何よりも大切です。

ゴキブリは温暖で水気のある場所を好みます。

一般家庭で、このような条件に合う場所は調理場や風呂場付近、事務所やビルでは湯沸かし場や塵芥の集積場所です。

家庭では温度の高い自動炊飯器、電気ポット、ガスレンジや冷蔵庫の周辺がゴキブリの好むかくれ場所です。

「炊飯器、ケムリもくもく、私のおうちはジャーの底。???」実際ゴキブリがス炊飯器の底に潜り込み、配線がショートして失火の原因となった例も知られています。

飲食店やバーなどでは、火の気のある場所の他、暖かい「おしぼり器」の置いてある周辺などがゴキブリの好みの場所です。

せまい隙間で風の無い空気のよどんでいる場所が、ゴキブリの隠れ家として絶好なところです。

特にこれらの隠れ家の周辺は清潔に保つように注意しなければなりません。

雑食性で体の小さなゴキブリにとってはちょっとした「オコボレ」も充分な食料になります。

また、これらの器物は時には動かして徹底的な掃除をしましょう。

また、ゴキブリの行動範囲が立体的であることを忘れてはなりません。

意外な隠れ家としてカレンダーや黒板の裏も注意が必要です。


■ゴキブリ退治の特徴

ゴキブリ退治はハエやカと異なった面を持っています。

1.ゴキブリの発生源は必ず建物内部にありますので、家屋内の整理整頓と清潔を保つよう日頃から心がけなければなりません。

2.幼虫も成虫も同じ所に住み、同じものを食べて暮らしていますから、幼虫対策と成虫対策を分けて考える必要がありません。

3.ゴキブリは日中は隠れ家に潜んでいますが、そこは日頃我々の眼に触れにくい引き出しの裏側、ガス台の奥、戸棚の脇などです。


ゴキブリ退治の基本は、ゴキブリの隠れ家を見つけ、

残効性の期待できる殺虫剤で処理することです。

一番まずい殺虫剤の利用方法は、殺虫剤を吹き付けながらゴキブリを追い掛け回すことです。

1本のエアゾール殺虫剤には、少なくとも数万のゴキブリを殺せるだけの毒性が含まれており、一吹きするだけで確実にゴキブリを殺すことが出来ます。

ゴキブリがひっくり返っても尚、殺虫剤をかけ続け、ケイレンが止まるまでやめない人が多いようです。

でも、これでは、せっかくの殺虫剤でごく僅かなゴキブリしか退治出来ないばかりか、肝心の人間が殺虫剤を吸ってしまうことになります。

殺虫剤って薄めた化学兵器(毒ガス)ですからね…。


■退治法は三種類

ゴキブリ駆除に限らず、害虫の駆除には、先ず充分な計画を立てる必要があります。

それには基礎的な調査をしなければなりません。

隠れ家は何処にあるのか?、どの辺によく出没するのか?どのくらいのゴキブリがいるのかなどをよく調べ、どのような方法で駆除したら良いのか決定するのです。

ゴキブリ駆除の方法には既に述べましたように、

1)環境的な駆除方法。

2)殺虫剤による駆除方法。

3)粘着トラップによる方法。

の三つの方法があります。

次回はそれぞれをもう少し具体的に説明致します。


(参考文献:ゴキブリのはなし /安富和男編著/技報堂出版社)

(参考文献:害虫追い出し百科/西川勢津子、吉川翠 共著/近代文芸社)


YAMASA食品安全研究所

愛知県岡崎市羽根町字若宮30番地

 

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