さぬきうどん不適正表示販売 JA、ずさんな品質管理−−マニュアルもなく /香川(11/09)
◇県、原因究明など指示
県産小麦のブランドに傷−−。8日に明らかになった県産小麦「さぬきの夢2000」の100%使用をうたったさぬきうどんの不適正表示販売問題。JA香川県は、製造委託業者が偽装したもので、不適正表示の認識はなかったとしているが、食の安全、安心が求められる中、消費者の信頼を揺るがす行為。JA香川県のずさんな製品管理の実態が浮き彫りになった。【井沢真、清水直樹】
◇豪産混入、指示は否定
同日午後、県農政水産部の菱沼義久次長らが県庁で記者会見。JA香川県が県内業者に問題のさぬきうどんの製造を委託していた点について、菱沼次長は「丸投げではないが、JAの商品管理のマニュアルがなく、品質管理ができていなかった」と説明。JA香川県と製造業者との間で正式な委託契約書も確認できなかったという。
さぬきの夢2000は販売を始めた01年の生産量は37トンだったが、04年には1990トンまで拡大。順調にブランド化を進めてきた県は、今年10月から来年1月末まで、さぬきの夢2000を使用したうどん店を食べ歩くキャンペーンも展開しており、ショックの色を隠せなかった。菱沼次長は「さぬきの夢2000のブランドに傷はついたかもしれないが、今後もPRに努めたい」と話した。県は、今回の事態を受け、さぬきの夢2000を使用した他の製品の品質チェックも進める。
県は、JA香川県に対して8日付で、相互チェック体制や商品管理システムの欠陥を踏まえた原因の徹底究明▽早急な製品の適正表示の点検▽食品表示制度に沿った基準策定や納品徹底などの再発防止策−−などを実施するように指示。30日までに県に対策結果を文書で報告するように求めた。また、製造業者に対しても8日、製品の適正表示などを徹底するように指導した。
JA香川県は同日夕、遠山建治理事長と製品流通関係部署の幹部3人が高松市役所で会見。「生産者と消費者に『食の安全と安心が第一』をひょうぼうしながら、信頼を損なうことになりました」と沈痛な表情で頭を下げた。
不適正表示の再発防止策について、「コンプライアンス(法令順守)」「品質管理強化」「食品安全管理体制の樹立」の3点を掲げ、信頼回復に全力を挙げる方針を強調した。しかし、オーストラリア産小麦を混ぜた経緯については、「品質管理を行わなかった(製造業者ではなく)JA香川県の責任」と、業者をかばうような発言が相次いだ。業者からは「オーストラリア産小麦を混ぜると加工がしやすくなる」などと理由を聞いたと説明。JA香川県の混入指示については否定した。
JA香川県は、県の検査で混入確認後、9月7日までに在庫を含めた489袋を回収。計8種類の小麦加工商品を販売しており、「手延半生讃岐うどん大地」は主力商品という。業者はこの商品の他に4種類の小麦商品を製造している。
◇信頼裏切る行為−−真鍋武紀知事の話
消費者の信頼を裏切る行為で非常に遺憾。適正表示の普及啓発に努めたい。
毎日新聞
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