知って納得 食中毒あれこれ BNN(6/17)
◇ 昨年多かったのはサルモネラとノロウィルス。
札幌は6月14日に2年ぶりの真夏日となる最高気温30.6度を記録、食中毒警報を発令した。
食中毒は細菌性食中毒と、カキなどから感染するウィルス性食中毒、キノコ、フグなどの自然毒食中毒、洗剤や有機水銀、油脂の変敗などの化学性食中毒の4つに分類される。
2003年度に道で発生した食中毒件数は50件。トップはサルモネラ菌とノロウィルスによるもので、それぞれ13件。続いて自然毒、腸炎ビブリオ菌の順に発生している。
以下、道内で発生した食中毒の主な事例。
◇学校給食によるサルモネラ食中毒
1996年8月、静内町の学校給食センターで調理された給食を食べた3,176人のうち、1,833人の児童らが下痢、腹痛、発熱などの食中毒症状を起こした。原因は加熱前にサルモネラ菌が付着していた食肉から、サラダの生野菜に2次感染したためだった。
◇幼稚園給食によるO157食中毒
96年10月、帯広市内の私立幼稚園で、園児257人のうち135人がO157に感染した。続いて園児の吐しゃ物などを処理した家族や職員23人が2次感染、幼稚園の給食調理施設で調理されたポテトサラダからO157が検出された。
◇ゆでたカニによる腸炎ビブリオ食中毒
99年8月、北見市、旭川市や愛知県など5県で、ゆでたタラバガニを食べた509人に下痢、腹痛、嘔吐など食中毒の症状が出た。カニはサハリン沿岸で漁獲、輸入されたもので、通関手続きのために保管する水槽と、陸揚げした紋別港の取水した海水から腸炎ビブリオ菌が発見された。
◇学校給食によるノロウィルス(小型球形ウィルス)食中毒
2003年1月に厚岸町で学校給食を食べた小・中学生と教員1,334人のうち661人が吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの食中毒症状を起こし、ノロウィルスが検出された。原因はミニきな粉ねじりパンで、パンを作る際に、素手できな粉と砂糖を混ぜる従業員からノロウィルスが検出された。
◆サルモネラや腸炎ビブリオなどの細菌性食中毒は、細菌が増殖するに適した栄養分、水分、温度の3つが揃うことが必須条件だ。
サルモネラは鶏卵、卵加工品、食肉などを介して感染する。腸炎ビブリオは生鮮魚介類、刺身、すし、弁当類など。さらにまな板に付いた菌を放置したまま、野菜を切って菌が繁殖したケースもある。
片やノロウィルスによる食中毒は、食品内ではなく、人の腸内で増殖する。ノロウィルスの主な感染源はカキやアサリ、シジミなどの2枚貝だ。
ノロウィルスは2次感染力が強く、人の糞便に含まれたウィルスが川や海に流れ、カキなどの2枚貝が、餌のプランクトンと一緒に体内に蓄積する。
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