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 レジオネラ属菌について 
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各地の入浴施設や温泉などでレジオネラ属菌による事件が多発しました。24時間風呂や循環式の浴槽などはレジオネラ属菌によるレジオネラ症を防止していかなければいけません。
ではレジオネラ属菌とはどのような菌なのでしょうか?また、どのような健康被害を与えるものなのでしょうか?
レジオネラ属菌及びレジオネラ症について考えてみたいと思います。

レジオネラ属菌とは?
レジオネラ症とは?
循環式浴槽とは?
感染経路は?
防止対策は?
水質管理は?
浴槽水の消毒方法は?

循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルについて(厚生労働省)
レジオネラ症防止対策について(厚生労働省)


レジオネラ属菌とは?

レジオネラ属菌は環境細菌で、重症肺炎の原因菌として発見され、アメリカでは1976年に空調施設からの感染で29人の死者を出したことで有名です。レジオネラ菌は土や淡水の中に生息しており、大腸菌よりは増殖・発育が遅く、一般に20〜50℃で繁殖し、36℃前後で最もよく繁殖します。塩素殺菌は有効ですが、即効性に欠け、1時間の塩素殺菌でも完全に殺菌されないこともあります。また、淡水中で長期間生存することも知られています。
循環式浴槽や24時間風呂・冷却塔などに生息してしまうのは、清掃の不備などによります。


レジオネラ症とは?

レジオネラ症はレジオネラ属菌によって引き起こされる感染症で、人から人への接触ではなく、共通の感染源から何人も感染します。
レジオネラ症になると、悪寒、高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などが起こり、呼吸器症状として痰の少ない咳、少量の粘性痰、胸痛・呼吸困難などが現れ、症状は日を追って重くなっていきます。腹痛、水溶性下痢、意識障害、歩行障害を伴う場合もあります。潜伏期間は、通常1週間前後です。レジオネラ肺炎は健常者もかかりますが、糖尿病患者、慢性呼吸器疾患者、免疫不全者、高齢者、幼弱者、大酒家や多量喫煙者は罹りやすい傾向があります。


循環式浴槽とは?

循環式浴槽とは、温泉水や水道水の使用量を少なくする目的で、浴槽の湯をろ過器を通して循環させることにより、浴槽内の湯を清浄に保つ構造の浴槽を言います。この中で「連日使用型循環浴槽」は、浴槽水を24時間以上完全換水を行わないで循環ろ過する浴槽、いわゆる24時間風呂です。構造は、集毛器(ヘアーキャッチャー)、循環ポンプ、消毒装置、ろ過器、加熱器(熱交換器)、循環配管によって構成され、浴槽内の湯を浄化し適温に保つものです。
浴槽の湯は、髪の毛などの混入物が集毛器で除去され、消毒剤などを用いて消毒します。消毒剤には塩素系薬剤が推奨されていますが、温泉の中には塩素消毒の効果が十分に発揮されない泉質があります。その場合は、オゾン殺菌や紫外線殺菌により消毒が行われています。その後、ろ過器で更に微細な汚濁物質がろ過され、加熱器で適温に温めて浴槽に戻されます。


感染経路は?

通常、レジオネラ肺炎は、レジオネラ属菌を包んだ直径5μm以下のエアロゾルを吸入することにより起こる気道感染症です。
冷却塔水、循環式浴槽水など水温20℃以上の人工環境水では、アメーバ、繊毛虫など細菌を餌とする原生動物が生息しています。これらの細胞に取り込まれたレジオネラ属菌は、死滅することなく細胞内で増殖することができます。その菌数は、通常、水100mLあたり101〜102個、多い時は106個に達します。
レジオネラ集団感染の事例としては、この菌に汚染された冷却塔水から発生したエアロゾルが感染源であったケースが最も多く報告されています。レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水、シャワー、ホテルのロビーの噴水、洗車、野菜への噴霧水のエアロゾル吸入、浴槽内で溺れて汚染水を呼吸器に吸い込んだ時などに感染・発病した事例が報告されています。レジオネラ感染症は基本的に肺炎ですが、汚染水の直接接触で外傷が化膿し、皮膚膿瘍になったり、温泉の水を毎日飲んで発症した事例もあります。


防止対策は?

・浴槽水の定期的交換
・ろ過器の清掃・消毒(1週間に1回以上)
・レジオネラ属菌検査
連日使用型の浴槽の場合は、レジオネラ属菌検査を年に2回以上実施する必要があります。(毎日換水型の場合の検査頻度は年に1回以上)
・入浴者は身体を洗ってから入浴する
・適切な浴槽水管理が出来ない場合はジャグジー、気泡ジェット等のエアロゾルが発生する器具等の使用をしない。
・循環浴槽水は、打たせ湯やシャワーに使用しない。


水質管理は?

浴槽水の水質に関する基準などは、「公衆浴場における水質基準等に関する指針」で以下のように定められています。
浴槽水の水質基準は、濁度、過マンガン酸カリウム消費量、大腸菌群およびレジオネラ属菌の4項目が規定されています。「旅館業における衛生等管理要領」では、これらの項目に加えアンモニア性窒素を加えることが望ましいと規定されています。
・濁度は、5度以下であること。
・過マンガン酸カリウム消費量は、25mg/L以下であること。
・大腸菌群は、1個/mL以下であること。
・レジオネラ属菌は、10CFU/100mL未満であること。(CFU:Colny Forming Unit コロニー形成単位の略)
・アンモニア性窒素は、1mg/L以下であること。

レジオネラ属菌検査は最寄の保健所等で行うことができます。また、アーテックでもレジオネラ属菌検査を行っております。

詳しくはこちら!
●ご不明な点がありましたらアーテック倶楽部事務局までご連絡ください。
E−メール:artec@842581.com
フリーダイヤル:0120-842-581
フリーFAX:0120-842-860


浴槽水の消毒方法は?

毎日完全換水型のものは、毎日清掃し、1ヶ月に1回以上、連日使用型のものは、1週間に1回以上完全換水を行い、消毒、清掃すること。
一般的な消毒方法は塩素系薬剤による消毒です。浴槽水中の遊離残留塩素濃度は、1日2時間以上0.2〜0.4mg/Lに保つことが望ましいとされています。塩素系薬剤を使用して殺菌する場合は、有機物の付着によって効力が低下する可能性がありますので、清掃は定期的に行い、浴槽及び循環装置は清潔に保つ必要があります。温泉の泉質によっては、塩素消毒が適さない場合もありますので、オゾン殺菌または紫外線殺菌により消毒を行います。
塩素系薬剤には、次亜塩素酸ナトリウム(液剤)、次亜塩素酸カルシウム(散剤、顆粒、錠剤)、塩素化イソシアヌル酸(顆粒、錠剤)などがあり、その使用方法は種類によってそれぞれ異なります。塩素系薬剤の注入方法は、自動注入方式による方法と投げ込みによる方法があります。いずれの方法においても、浴槽水の遊離残留塩素濃度を測定し、薬剤濃度が高くならないよう(1.0mg/L程度までが望ましい。)注意する必要があります。

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